ご縁をいただいて毎月大学生数名と何時間もおしゃべりをしています。
大学生からすると「ん???」ってなっちゃうのかもしれないような話だなと思いながらですが、不安ながら続いています。
いつもみんなわたしの話を聞いてくれてありがとう。
そして大きな気づきをありがとう。全然解決してないけどw
ただいまのテーマはわが社の経営理念の【テンション高めの女子を作る会社】について。
なんだこの違和感は
彼ら彼女らの『テンション高め』を聞いたり、それがわかるような動画を作ってみたり、わたしたちの『テンション高め』について語ったりしているわけなんですが、いつもなんだかズレてるよねって互いに言いあっています。
いいんです、ズレてても。
全然いいんです。
当たり前だから。
うん、いいんです。
そこに間違いも正解もないと思うから。
しかしこんな場面ではちょっと困るんですよねという話になりました。
先日面接で「わたしは御社のテンション高めの女子を作る会社というものにとても共感しまして応募いたしました」と言われて「それはどんなことですか?」と尋ねたら
「カワイイお洋服を着てもらってテンション高めになるお客さまを作りたいです!」と言われました。
「ん?なんだこの違和感は」
オヤジがコワイ顔して「メンマ抜きか?」って聞いてくる
わたしはこの理念をとてもとても大切にして仕事をしているのですが、それがこの理念だったっけ?と思ったわけです。今さら。(それは発信できていないわたしが悪い)
そしてわたしは
「それはラーメン屋さんに行って美味しいラーメンが出されて美味しい!と思うようなことであって、それは普通のことなのでわたしたちの目指しているものとしては足りないと思っています。
わたしはメンマが好きじゃないんですね。
ラーメン屋さんでメンマはこっそり残してしまうんです。
でね、1ヶ月後にそのラーメン屋さんにまた行ったとしますよね、
そしたらそこのオヤジがコワイ顔して「メンマ抜きか?」って聞いてくるんです、
なんにも言ってないのに。
ヤバ、テンションあがるわ〜って思うんです、その瞬間に。
この感じわかりますか?」
と、テンション高めの説明をしました。
あがってしまうような場面を作る
サービスは商人が当たり前にやること。
サービスではないなにかに出会うと『おーー』となる。
ラーメン屋のオヤジがサービスではなくメンマを残したわたしを覚えていたことにお!となったのか、
このオヤジがコワイ顔をしながら言ったからあがったドSなのかはわからないけど、
サービスとして言ったわけではないからこそあがったのじゃないのか。
美味しいラーメンを作るのはラーメン屋として当たり前。
わたしたちがお客さまにこの洋服カワイイ!と言って喜んでいただくことは当たり前だと思っているんですよね。
【テンション高め】は、あげてやろうと思ってあげるものじゃない。
操作してはいけない。
でも、わたしたちはテンション高めの女子を作ると宣言しているのです。
『操作せずにたまたまあがってしまうような場面を作る』の?それすごい難しいやん。
そう、とても難しいことをやろうとしている会社なのです。
もう一度言います。人のテンションを操作してはいけない。
ひとことで誰かに伝えるのは難しい
大学生と2時間。
そのあとイシと1時間。
そのあと店舗のスタッフと4時間。
しゃべり倒してはじめてそういうことだよねってなりましたけど、これをひとことで誰かに伝えるのは難しい。
こんなに伝えられないものでいいのでしょうか。
『どうやってこれ伝えていこうね』とスタッフに尋ねると『今日ここで話したみたいに伝えないとダメですよね』ということになりました。みんな酔ってたけど。
やっていることすべてが繋がってる
先日の母の日にお母さんの好きなお店に、ナイショでお父さんとプレゼントを買いにきて、いつも観ているトムとジェリーのDVDを観ないでラッピングをレジのそばで待っていた小学1年生の話でテンションがあがったスタッフ。
それってわたしたちがあげてもらった話。
でもちゃんと裏側から見つめれば、その先に見守っているお父さん。
お母さんの喜ぶ顔を待ち遠しく思ってる小学1年生と、その先にあるお母さんの気持ちや家族の笑顔。
それはそもそもお母さんが楽しそうにこのお店で買い物していたという事実があって、それはみんなのやっていることすべてがそこに繋がってる。
テンション高めの女子を作った先に
そんなテンション高めの女子を作った先に『今日もいい日だった』という世界中に広がるだろうシアワセな気持ちがある。
見えないものを作ることの難しさ、測れないことのもどかしさ。
感じようとしないと見逃してしまうテンション高めのシーン。
それをひとことで伝えられない苦悩。
テンション高めってどんなことだろう?
テンションあがったらどんなステキなことが起こるんだろう?
毎日毎日考えています。