ズーティーBOOK

モノを大切にすることは人を大切にすること

以前、店舗でシャッターや什器が度々破損することがありました。
みんなでモノを大切に扱おうね、スタッフやお客さんがケガをしてしまうかもしれないから気をつけようねって、何度も話し合ってくれていたのに一向になくならないことがありました。

わたしは『なんでこんなにみんなが注意していても破損事故が起こるのか』悩んでいたのです。

『アホか!プロが雑にできるか!』

資金がない時にアンティークショップでオーナーと2人で探しまわって清水の舞台から飛び降りるような気持ちで買った商品ケース。

それを毎日磨いて使ってくれていたみんなの先輩たち。

何年も栄町で理想の物件を探して、やっと見つけた今のお店。

壁のない駐車場だったから壁を作って、毎日みんなが立っても飽きないような内装にしたい。

テーマは山小屋にしよう!足場板を全部に使いたいけどそんなにはお金もかけられない。

壁の色や質感を工夫して、やっとできあがったお店。

左官工事のおじさんとケンカしながら作ったなぁ。

もう少し雑な塗り方で山小屋感を出してやり直して欲しいってお願いしたら『アホか!プロが雑にできるか!』って怒られたなぁ。

伝えるだけじゃダメ

どうして、壊れちゃうんだろう。
どうして、汚れちゃったんだろう。

そんな時『オーナーたちがこのお店を作った時のことをもっと教えてください。わたしたちも同じようにこのお店を想いたい』とメールをくれたスタッフがいました。

 

ああ、そうか。

モノを大切にして欲しいって伝えるだけじゃダメなんだ。

なんでわたしたちが大切に想っているのかを伝えないといけないんだ。

わたしができてなかったんだ。みんなは悪くない。そう気づきました。

 

わたしたちが大切に想っているから大切にしてほしいんじゃない。

みんなとモノを通してこんなお店やあんなお店にしたいっていう気持ちを邪気にされてしまったような気持ちになるのがイヤなんだ。

そう思いました。

わたしたちの理念ってお飾りなの?

先日、休憩室への通路にコーヒーがこぼしたままになっていました。

コーヒーをこぼしてしまうこと、それは仕方のないことです。こぼしたことが悪いわけではありません。

ただ、みんなが過ごすこの会社。

ズーティーにいらっしゃるお客さんを迎える商談スペースにコーヒーのシミがあっても誰もなんにも思わない、と、いうことが悲しくて仕方ありませんでした。

 

自分のデスクの周り。
自分が通る場所。

これだけをみんながキレイにしておこうと思うだけでほとんどの場所がキレイになるはず。

お休みの日に休憩室をリニューアルしてくれた人たちの顔が見えるから、キレイに使いたいという気持ちが強まる。

ビルの清掃の人の顔が見えるから洗面所に落ちた髪の毛はキレイにしておこうと思う。

 

なんにも考えないで自分の都合だけで過ごしている人たちにお客さまや仲間のテンションなんてあげられるんだろうか。

わたしたちの理念ってお飾りなの?

商品はわたしたちそのもの

モノには人の気持ちがたくさん詰まっています。

商品はみんなのお金でありお嫁に出してそのあと様々なストーリーを生み出すモノです。

わたしたちそのものです。

 

良品として出荷されなかったものはゴミではありません。

直したり手を加えられてまた誰かのストーリーの一部になるのです。

ルールを作らない主義のズーティーだけど、こういうことは、ここで働く人たちの息をするくらい当たり前なことであってほしいと思います。

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創業メンバー ●めんどくさがり●異常に忘れっぽい●普通がキライ●趣味を探すのが趣味●かっこいいアウトドアギアに萌える●世の中のオンナノコのテンションがちょっと高めだと世界が平和になると思って生きています。

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