大きく世の中や人々が動き出しましたね。
ふつふつとしながら過ごしていた3年間を個人的には取り戻しに行っているような感覚もあった2023年。でもコロナ禍中に下地が整ったように感じるところもありました。
リモートワーク体制が備わったことで働きかたやライフワークに合わせてそれぞれの場所で働くことができるようになったのも副産物。実家に帰るついでに東京事務所勤務、なんてことができるようになったのはこの数年間にスタッフみんなでハード面や相談できるような関係性を培ってきたからなんじゃないかのかなと思っています。
そして考える時間がたくさんあったからこそ始められた〈スタッフリフレクション〉や〈みきしおしゃべり面談〉。
リフレクションや面談を通じてそれぞれのミッションと向き合う時間はわたしたちにとって大きなパワーになりました。
すぐさま結果の出ることばかりじゃないことにも一緒に目を向けてもらえることの嬉しさ。1年後、3年後、5年後という未来に意識を向けておしゃべりできる楽しさがありました。
結果が伴わないことの苦しさももちろんあるんだけど、前に進むための原動力は他の誰かから与えてもらえるものじゃないので、試行錯誤している過程で背中を押されているような推進力はわたしたちのエネルギーそのものでした。
今年はそのおしゃべりの中からたくさんのヒントをもらい「イーザッカマニアストアーズとはどんな社会的な役割があるのか」みたいなことにも時間をかけて掘り下げることができました。
今まで明文化しないことで型にはまらない「うちらしさ」を保ってきたつもりだったのだけど、型にははめず、もっと根底にあるわたしたちの変わらない大切な部分を言葉にすることができそうでテンションがあがっています。
まだ途中だけど、何か大きな問題を解決する感じじゃなくて、ズーティーの理念の通り少しだけ毎日のちょっと気持ちがあがる場面を無数につくっていくことが役割としてはしっくりくるんじゃないかと。
例えば洋服だったら
《わたしたちが洋服を通じて「なんとか」できること》
洋服を選ぶことが苦手だったり
今まで着てこなかったような服を着たいとか
30歳とか40歳になって洋服迷子になったり
買い物に出掛けられなかったり
少しだけ良い嫁に見られたかったり
ちょっとお餅を食べ過ぎてぽっこりお腹が出ちゃったり
すぐに食べものこぼして汚しちゃったり
手術後の傷が痛くて縫い目が当たるボトムが穿けなかったり
電車で脇汗が止まらなかったり
家事を楽にしたかったり
暑かったり寒かったりしてるけど機能性をオシャレに着たかったり
そんなみんなのなにかを「なんとか」できるズーティーでありたい。
みんなとつくっていきたい。
24年前からそう思っていたわけじゃないけど、みんなと働いてる間にたくさんのことに気づきました。「オシャレな人を増やしたいわけじゃないんだよなー」とか「安いものをたくさん作って売りたいわけじゃないんだよなー」って。
そんな話をすると「うんうん」って言ってくれるみんなと働けることをとてもありがたく思っています。
今年も色んな情勢や気候にも振り回されてしまったけど、2年前に種を蒔いて、今年芽が出て、来年はどこまで伸びるかなと楽しみにしています。
最後になりましたが、みんなが年末年始穏やかに過ごせますように。
今年も一年ありがとうございました!
今石雄介・浅野かおり