ズーティーBOOK

テンション高め2.0

ズーティーの理念は《テンション高めの女子をつくる》です。 以前にも理念のことは書いたと思いますが、最近理念の解像度(理解の粒度)について考えさせられることが多くなってきたので書き記しておこうと思います。

テンション高めの女子をつくる。 というか、テンション高めの「人」をつくる。ですね。
隣にいる人の気持ちをふわっとあげられる瞬間をたくさんつくっていけるような会社にしたいという想いを掲げています。 まず、その気持ちがふわっとあがる。ということってどういうことなのかを少し粒度を細かくして説明します。
「〇〇してもらってうれしい」とか「〇〇をもらってうれしかった」ということとは違います。プレゼントを貰ってテンションが上がったということでもなく、物理的なもの以外にも、サービスをされてうれしいというのでもありません。
《相手の自然な振る舞いにより、こちらが勝手に気持ちが上がった瞬間》
これこそがわたしたちが目指している「テンション高め」な瞬間です。
例えば、誰かががんばっている姿を見て、勝手に「わたしももっとがんばれそうな気がしてきた!」みたいな伝染するようなことだったり、相手を喜ばせようとして言ったことではない言葉で気持ちを上げてもらえたり。相手のごく自然な振る舞いによって「気持ちがふわっと高まる瞬間」が得られることがそれにあたります。

理念を言葉のまま受け取れば、仕事を手伝ってくれたこと(物理的な手助け)に「テンションがあがる」というのも間違いではありません。でも物理的な手助けにフォーカスせず、解像度を上げて「どの部分にテンションが上がったのか?」を考えてみてほしいのです。その前後に仕事が捗るようなひとことを投げてくれたからなのか、その手伝いで自分と相手の連携があうんの呼吸で流れるようにできたことで「ナイスアシスト!」って感じることができたからなのか、手伝う時に楽しそうにしてくれている姿にグッときたのか。「この仕事やってみるとこういう改善点があるからもっと効率あげられるかもよ」そんな副産物が生まれたからなのか。決して自分の仕事量が少なくなったことをテンション高めとは表現してほしくはないんです。
そんなの難しすぎるって思うかもしれません。
でも簡単じゃないから理念に掲げているんですよね。

《それをやってもらえなかったときにマイナスにならないこと》みたいに表現するとわかりやすいでしょうか。「おはよう」と挨拶をしてくれた。これだと挨拶をしてくれないときは「挨拶してくれなかった」とマイナスになります。でも笑顔で駆け寄って手を振って挨拶してくれたとしたら「笑顔で駆け寄って手を振っていなかった」としても、挨拶してくれた人からマイナスを受け取ることはありません。
相手から何かを奪うことではなく、労力をかけてプレゼントされることでもない。
これは受け手の問題なのです。
してくれた相手が「そんなことがうれしいの?笑」って言うくらい、なんでもないことをちゃんと受け取れるアンテナをズーティーのみんなには立てておいてほしい。いろんなところにこぼれ落ちている《テンション高めのモト》を見逃さないでほしい。
書けば書くほど、テンション高めの瞬間をつくるというのは、受け取る側のアンテナ感度の問題なんだと気づかされますね。《テンション高めの人をつくる》というよりも《テンション高めの瞬間を見つけられる目をつくる》ですよね。
そう、その瞬間をつくることができるのは受け取る側だけなんです。
「何もされていないのに、勝手にこっちが感謝したくなるような気持ちにしてくれる人」を感じることができることが「つくる」ということ。
この話を他の会社の人に聞いてもらいました。
 テンション高め、「キャー!サイコー!」みたいなイメージでしたが、めっちゃ解像度が上がりました。相手の在り方で自分のテンションも上がるし、自分の在り方で相手のテンションも上がる在り方があるとすれば、在るだけでみんなのテンションがうなぎ登りで幸せな未来がありそうな気がします。
社外の人にここまで理解してもらえた。 今まで理念を掲げてみんなに伝えてきたつもりでいたけれど、今までのじゃ伝わってなかった。この返事をもらってそう思いました。
理念をつくってから10年近く経ちました。 わたしの解像度も上がり、2周目に突入できた気がします。なので2.0です。
何年経っても、いい理念だなぁと思っています。
でもいい理念もちゃんと伝わってなければなんの意味もない。
ちょっとずつわたし自身もアップデートしていきたいと思います。
浅野かおり
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創業メンバー ●めんどくさがり●異常に忘れっぽい●普通がキライ●趣味を探すのが趣味●かっこいいアウトドアギアに萌える●世の中のオンナノコのテンションがちょっと高めだと世界が平和になると思って生きています。

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